大木町の文化財3 無形文化財

川まつり 福岡県の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財

町の総面積の約14%も占めるほど縦横無尽に張り巡らされた堀。

先人達は、堀の水を農業用水としてだけではなく飲用水、生活用水としても利用したり、こども達の遊び場でもあったりと、堀は人々の生活と密接に関わっていました。

田植えの時期が近付くと川から堀に新しい水が引き込まれます。「川まつり」はその時期に行われる伝統行事で、十字に組んだ竹を堀に立て、カザリを吊るし、水難防止等を祈願するものです。

川まつりのカザリ【画像】川まつりのカザリ

 

そんな「川まつり」も、生活環境の変化などにより、実施件数が以前に比べ少なくなってきていますが、それでもいまだ多くの地区で実施されています。(平成29・30年の調査時点で51か所で実施が確認できました。)

平成28年3月に、福岡県の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されたことを受け、大木町教育委員会により2年間の調査を行い、平成31年3月に調査報告書「大木の川まつり」を刊行しました。

夕日を背景にした川まつりのカザリ

【画像】夕日を背景にした川まつりのカザリ

調査報告書「大木の川まつり」表紙

【画像】調査報告書「大木の川まつり」表紙

 

報告書を下記リンクよりダウンロードできます。

注)容量の関係で画質を下げています。報告書は大木町図書・情報センターで閲覧できます。

上牟田口祇園獅子舞

上牟田口地区で毎年7月の第2日曜日に行われている伝統行事です。

獅子舞とは正月やお祭りのときに、獅子頭を被って舞う日本の伝統芸能です。疫病や邪気を祓う力があると信じられ、日本各地で行われてきました。

上牟田口祇園獅子舞で使われる獅子頭には、赤と黒の2頭があり、1頭につき2人の氏子が入ります。

獅子役の氏子らは、早朝に花宗川で禊をし、三島神社でお祓いを受けます。魂の入った2頭の獅子は、清め役の露払いに導かれながら、地区内の民家1軒1軒を回っていきます。獅子は訪問した家の中を回り邪気を追い払い、住人の頭を噛んで無病息災を祈願していきます。

住民の頭を噛む獅子【画像】住民の頭を噛む獅子

 

上牟田口の獅子舞は明治時代の中頃に始まったと言われ、昭和40年に中断するものの、昭和56年に復活を果たします。そのとき発足した上牟田口獅子舞保存会によって現在まで継承されてきました。

7月第2日曜日の祇園獅子舞の他に、3年に1度町の出初式で扶蓉の舞を披露しています。このときは大莞少年消防クラブが鳴らす太鼓に合わせて舞います。

出初式での芙蓉の舞【画像】出初式での芙蓉の舞

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