稲わら、麦わら等の焼却について

野焼きは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」において禁止されていますが、稲わら、麦わらの焼却は、営農上やむを得ない場合に例外的に認められています。

しかしながら、わらの焼却で発生する煙や臭いは、火災や交通障害の原因になるほか、地域住民の生活や健康に支障がでているケースがあり、毎年のようにわらの焼却に対する苦情が多く寄せられています。

わらは、有機物が豊富に含まれており、土づくりに使える有効な資源です。できる限り、焼却せず「すき込み」などで有効に活用してください

やむを得ずわらを焼却する場合は、次のことを守りましょう

  • 稲わら、麦わらを焼却する際は必ず事前に周辺の方々へお知らせしましょう
  • 洗濯物の汚れ、呼吸器疾患のある方への健康被害など、思わぬ被害を引き起こす場合があります。煙などが民家に向かって流れないように注意しましょう。
  • 風向きや時間帯等に配慮し、延焼や交通事故などの防止に努めましょう。
  • 目を離さずに行えるような体制を組み、火が消えたことを必ず確認して、現場を離れましょう。  
  • 煙の量を抑えるために、わらが完全に乾燥してから、少量ずつ焼却を行いましょう。

「すき込み」のメリット

  • 微生物の働きが活発になるなど地力が高まり、生産が安定します。
  • 収量や品質の向上につながります。
  • 土壌の養分が高まり、肥料や農薬の軽減につながります。
  • 土壌が軟らかくなり、耕うんしやすくなります。

麦わらを上手にすき込むポイント(田植え時に麦わらが浮かないために)

  • 麦わらは短すぎると浮き上がりやすくなりますので、カッターを「長」に切り替え、15センチメートル以上にカットし、ドロッパーで圃場一面に散布します。
  • 作土が浅いと麦わらの密度が高くなるため、耕うん(荒おこし)は作業密度を遅くし、通常より深く耕して多量の土と混ぜ、麦わらの密度を低くします。
  • 荒代かきは、トラクターの尾輪跡に水がたまる程度で極浅水で行います。代かきの入水量もトラクターの前輪で波ができない程度とします。水が多いと麦わらの吹き寄せが多くなります。

この記事に関するお問い合わせ先

産業振興課 農地・担い手係
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電話番号:0944‐32‐1063
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