蚊に刺されて起こる感染症に注意しましょう

蚊媒介感染症とは

 病原体を保有した蚊に刺されて起こる感染症を蚊媒介感染症といいます。

 これらの感染症は、主に熱帯及び亜熱帯地域で流行しています。海外の流行地で感染して帰国した患者が継続的に報告されていましたが、平成26年8月、約70年ぶりに国内でデング熱に感染した患者が報告されました。

 主な蚊媒介感染症には、ウイルス疾患であるデング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱、原虫疾患であるマラリアなどがあります。

 

デング熱

 デング熱は急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。

 デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。

チクングニア熱

 デング熱とよく似ており、突然の発熱、関節痛及び発疹の症状が見られる。臨床症状だけではデング熱との鑑別が難しい疾患です。

 

 

ジカウイルス感染症

 ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。

 海外の流行地域において、蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛等の症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。

治療

マラリアについては、抗マラリア薬を投与します。
ウエストナイル熱、ジカウイルス感染症、チクングニア熱、デング熱、日本脳炎は、対症療法が中心です。
感染してからの治療よりも、蚊に刺されないための対策が重要です。

予防

 屋外の蚊が多くいる場所で活動する場合は、でぎるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊にさされないよう注意してください。特に、日中に屋外で活動するヒトスジシマカの対策を心がけましょう。
日本脳炎は不活化ワクチンによる予防接種、マラリアは医師の処方による予防内服が有効です。

  • 幼虫対策

   幼虫は、植木鉢やプランターの水の受け皿、庭先に置き忘れたバケツや壺、古タイヤなどにたまっ

   た水に発生するので、水がたまらないよう注意をお願いします。

  • 成虫対策

   ヒトスジシマカは、ヤブや木陰を好みますので特に注意が必要です。
   長袖、長ズボンを着用し、素足でサンダル履き等は避けましょう。
   虫除け剤の使用等によって、屋外だけでなく屋内でも蚊に刺されないように注意しましょう。

関連ページ

この記事に関するお問い合わせ先

健康課 健康づくり係
〒830-0416
福岡県三潴郡大木町大字八町牟田255-1
電話番号:0944‐32‐1280
ファックス:0944-32-1054
メールを送信