健康づくりのための運動
健康づくりのための運動とは、糖尿病や高血圧、脳血管疾患、心疾患などの生活習慣病の発症と重症化を予防し、健康寿命を延ばすための運動です。年齢や健康状態にもよりますが、厚生労働省は、歩行またはそれと同等の身体活動を1日60分以上行うのとあわせて、息がはずみ汗をかく程度の運動を週に60分以上行うことを推奨しています。
運動の種類
有酸素運動
代表的な有酸素運動として、ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などがあげられ、脂肪を燃料とするので、脂質異常症や高血圧などの改善が期待できます。また、運動そのものの効果として、心肺機能の向上や骨粗しょう症、フレイル(加齢に伴う心身の活力低下)を予防します。週に60分以上の軽く息のはずむ運動を行うことが目安です。運動強度の低いウォーキングのみだと筋力や持久力の向上にはつながりにくいため、有酸素運動と筋力トレーニングをあわせて継続することが重要です。

筋力トレーニング
腕立て伏せやスクワットなどの筋肉に抵抗をかけて繰り返し行う運動です。筋力が増加することで代謝があがり、日常生活や運動時の消費エネルギーが増えます。高齢者においても筋力トレーニングが重要で、筋力を維持することで将来的に転倒や骨折、寝たきりになるリスクを減らすことにもつながります。
息を止めてしまうほどの筋力トレーニングは、負荷が強すぎて身体を壊す原因にもなるため、運動に慣れていない人は健康運動指導士などの指導を受けながら実践してください。

ストレッチ
生活習慣病を改善するための科学的根拠は十分に証明されていませんが、運動前にストレッチを行うことで関節への負担を軽減し、運動による怪我や筋肉痛などを予防することにつながります。有酸素運動と筋力トレーニングと一緒に行ってください。
状況に応じたおすすめの運動
脂質異常を改善するための運動
脂質異常症(高脂血症)の治療は、薬物療法中も生活習慣の改善を行うべきとされています。中強度以上の有酸素運動を中心に定期的に(毎日合計30分以上を目標に)行うことが推奨されています。運動療法により血中脂質の改善効果が得られ、脂質異常症を改善します。
糖尿病を改善するための運動
糖尿病の治療には、運動療法・食事療法・薬物療法の3本柱があります。運動療法によって血糖値が下がり、脂肪が燃焼されて糖尿病を改善します。運動はできれば毎日、少なくとも週に3~5回、運動強度は少し息が切れるがおしゃべりできるくらいの全身を使った有酸素運動、運動時間は各20~60分間行い、週に計150分以上が一般的に勧められています。また、週に2~3回の筋力トレーニングを同時に行うことが勧められています。
糖尿病治療中の人は主治医に相談し、無理なく続けることを目標にしましょう。
高血圧を改善するための運動
運動を継続することで、身体のナトリウムと一緒に余分な水分が排泄され、血圧が下がるといわれています。運動はできれば毎日実施し、運動量は30分以上、強度は少し息が切れるがおしゃべりできるくらいの有酸素運動が一般的に勧められています。
その他
大木かたらんね体操
住民の皆さまの健康増進を目的に、株式会社健康づくり公社と大木町社会福祉協議会が大木町のオリジナル体操を制作しています。特に高齢者の方の毎日の運動にぜひ活用してください。
この記事に関するお問い合わせ先
健康課 健康づくり係
〒830-0416
福岡県三潴郡大木町大字八町牟田255-1
電話番号:0944‐32‐1280
ファックス:0944-32-1054
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