子どもの食事
離乳食
離乳食は母乳、ミルク以外で成長に必要な栄養素を摂るための準備の時期です。約一年をかけて、噛む、飲み込むといった食べる機能を学びます。また、味覚や食感は食への興味を引き出し、食事のリズムを整えることで食欲が育ちます。
「食べない」「遊び食べ」「食べムラ」などで悩む時期もあるかもしれませんが、赤ちゃんの成長・発達の証でもあります。なにより大人と一緒に食べる楽しみや経験が、自然と食べる機能や意欲を育てていきます。赤ちゃんの成長に寄り添い、「おいしいね」と笑顔で楽しい雰囲気を作りましょう。
離乳食は大人の料理から食材をとりわけて作ることができます。つまり大人の食事がバランスよくそろっていないと離乳食が作れません。大人の健康的な食習慣が子どもの健康な身体をつくる基礎となります。
離乳食つくりをきっかけに今までの食事を見直してみませんか?
離乳食をはじめる前のお約束
- 赤ちゃんのペースで進めましょう。
- 他の子と比べません。怖い顔禁止!
- ゆったりとした気持ちで♪
- 赤ちゃんは毎日成長します。よく観察しましょう。
離乳食準備期(4か月)
4か月になると1回で200ml程度のたっぷりの母乳やミルクを飲むことができるまでに胃が成長します。ちょこちょこ飲みを続けるのではなく、空腹時間をつくることで、離乳食の受け入れがよくなります。1回の授乳量を増やすことで離乳食を消化するための準備にもなります。早寝早起き・授乳のリズムを整えて、離乳食開始に備えましょう。

離乳食初期(5~6か月)
開始の目安は5か月~6か月です。赤ちゃんが開始のサインを出し始めます。
- 食べ物に興味を示す。
- 首のすわりがしっかりする。
- スプーンを口に入れると押し出さなくなる。
- 「マ・ン・バ・ブ」など唇を使った発語がでる。
※急がずあせらず、赤ちゃんのペースで開始しましょう。

【初期離乳食】おかゆペーストの作り方
【初期離乳食】かぼちゃペーストの作り方
【離乳食】野菜スープの作り方

離乳食中期(7~8か月)
2回食になります。この時期から母乳やミルクだけでは足りない栄養素を離乳食から補います。動ける範囲も徐々に広がり、運動量も増えてくるため、効率よく栄養を摂るために離乳食が必要になります。毎日同じ時間に食べることで自律神経や消化能力が育ち、身体のリズムも整います。
足が床に着くような高さの椅子を準備しましょう。安定した姿勢をとることで食事に集中し、舌とあごに力が入りしっかりモグモグ・ゴックンすることができます。
※床に足が届かない場合は、赤ちゃんと対面に座り、赤ちゃんの足を大人の膝に置くことで安定します。

離乳食後期(9~11か月)
まずはかじりとり練習。赤ちゃんが自分から前歯で食べ物にかじりつき、一口量を唇・歯・口の中で感じます。
一口量が分かるようになると、手にスティック状の煮野菜やパンを持たせてあげて、食べ物を自分から口に運び、かじりとる動作をさせましょう。食べこぼしや吐き出しながらも、食べ物の食感・固さ・温度・自分で食べる楽しさを覚えます。
偏食・遊び食べが出る時期です。

幼児食
1歳~1歳半の食事
興味や関心が旺盛になり、いろいろな食べ物を見る、触る、味わう経験を通して自分で選んで食べようとします。個人差が大きい時期なので無理強いしないように。適量を盛り付けて食べ切った喜びが分かると自信に繋がります。噛む力はまだまだ未熟なので、固さや大きさにも配慮してあげましょう。
自分でたべられたら「褒める」「認めてあげる」を大切に、子どもの食べる意欲を育てる声かけをしながら、大人がおいしく楽しそうに食べる様子を見せてあげましょう。
2歳からの食事
家族そろって食事の時間をむかえることで、挨拶して食べることの大切さ、よく噛んで食べること、こぼさず食べることを学び、食べる意欲もつきます。親子のコミュニケーションの場にもなります。
だらだら、遊び食べ、動き回りだしたら食事を切り上げ「ごちそうさま」をしましょう。
30分以内を目標に。『食事』と『遊び』の区切りをつけます。
空腹は食欲の源です。空腹は生活リズムを整えることで体験できます。早寝、早起き、たっぷり遊び、「おなかすいた~」の状態で食卓に座りましょう。
3歳~5歳の食事
いろいろな食べ物にも慣れ、自分の食べ方、食べる量や食事のバランスも理解し、食習慣として定着させていく大切な時期です。「なんで」「どうして」が増えるこの時期に、食事の会話の中で知識や技術を伝えていきましょう。朝ごはんを食べるとたくさん遊べるよ、姿勢がよくないとこぼしちゃうよ、交互に食べるとご飯が残らないよ、など。
お手伝いや食事作りにも参加させることで「好き嫌いをなくす」「挑戦する気持ち」「集中力・注意力」「相手を思いやる気持ち」が育ちます。この時期に食を通して得た達成感や感動したこと、人との関わりは将来の食行動に大きな影響を与えます。
3歳児さんのお手伝い
- 食事の準備・片付け・テーブルふき。
- 野菜を洗う。
- キャベツやレタス、ほうれん草の葉をちぎる。
- しめじ、えのきをほぐす。
- ゆで卵の殻をむく。卵を割る。
- おにぎりを丸める、盛り付け。
- 簡単なおやつ作り。
おやつ
子どもにとっておやつは食事と同じ意味をもちます。3回の食事で摂りきれない栄養素を補うものです。
おやつはお楽しみタイムであり、あたえ方次第では食事のリズムが整い、食べる意欲につながります。しかし、大人に比べて体の小さな子どもは高血糖になりやすいため注意が必要です。高血糖になると、子どもの成長に必要なたんぱく質のお仕事ができなくなります。
また、甘いお菓子の味に慣れてしますと、食事がスムーズに進まなくなることもあります。甘いお菓子や糖分・脂質分の多いおやつは控え、素材の甘味や旨味を活かしたおやつがおすすめです。
この記事に関するお問い合わせ先
健康課 健康づくり係
〒830-0416
福岡県三潴郡大木町大字八町牟田255-1
電話番号:0944‐32‐1280
ファックス:0944-32-1054
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